基礎知識/更新日 2026-10-16
蛍光灯の型番の見方:頭文字・数字・光色記号の意味と、型番で分かる製造禁止日
結論:蛍光灯の型番は、おおむね「種類の記号+大きさ(形)+管径など+光色+/定格ワット数」の順に並んでいます。
例:FL40SS・EX-N/37 = 直管のスタータ形(FL)・40形・管径28mm(SS)・3波長形の昼白色(EX-N)・37W。
頭文字で種類が分かり、種類で製造禁止日(電球形2026年、ツイン2027年、直管・丸型2028年の各1月1日)も決まります。
型番はどこに書いてある?
型番(形式・品番)は、ランプ本体とパッケージに印字されています。日立の照明Q&Aも、ランプが器具に合うかは「ランプの形式」で確かめるよう案内しています。直管なら管の端の近く、丸型ならガラス面、ツインや電球形なら根元の部分に書かれていることが多いです。かすれて読めないときは、器具のラベル(銘板)にある「適合ランプ」の欄を見てください。
環境省の案内ページも、蛍光ランプの品番は「F」または「EF」で始まるものが多いと説明しています。
型番の基本構造:FL40SS・EX-N/37 を分解する
| 部分 | 例 | 意味 |
|---|---|---|
| 種類の記号 | FL | 直管形で、点灯管(グロー球)を使うスタータ形 |
| 大きさ(形) | 40 | 40形。長さや器具の大きさの区分 |
| 管径の記号 | SS | この品番の管径は28mm(S形は32.5mm) |
| 光色 | EX-N | 3波長形の昼白色(5000K) |
| 定格ランプ電力 | /37 | 37W |
日立のQ&Aは、形式の先頭の文字が「形(種類)」、続く数字が「大きさ(W数)」を表すとし、「形(種類)」と「大きさ(W数)」が一致していないと取り付けができないと注意しています。光色記号と「/37」の意味は、三菱電機照明の直管蛍光ランプのカタログの表記と仕様の対応から読み取れます。
頭文字で分かる蛍光灯の種類(一覧表)
種類の名前は、各メーカーの品名と仕様(確認日 2026-10-16)にもとづいて整理しました。製造禁止日は環境省のページによります。
| 頭文字 | 種類 | 点灯方式 | 口金の例 | 製造・輸出入の禁止 |
|---|---|---|---|---|
| FL | 直管 | スタータ形 | G13 | 2028年1月1日(ハロりん酸塩系は2027年1月1日) |
| FLR | 直管 | ラピッドスタート形 | G13 | 同上 |
| FHF | 直管 | Hf(高周波点灯専用) | G13 | 同上 |
| FCL | 環形(丸型) | スタータ形 | G10q | 2028年1月1日(ハロりん酸塩系は2027年1月1日) |
| FHC | 環形(細い丸型) | Hf(高周波点灯専用) | GZ10q | 同上 |
| FHD | 二重環形 | Hf(高周波点灯専用) | GU10q | 同上 |
| FPL | コンパクト形(ツイン1) | スタータ形 | GY10q-4、-6 など | 2027年1月1日 |
| FDL | コンパクト形(ツイン2) | スタータ形 | GX10q-1〜4 | 2027年1月1日 |
| FML | コンパクト形(ツイン2パラレル) | スタータ形 | GX10q-4、-6 など | 2027年1月1日 |
| FHT | コンパクト形(ツイン3) | Hf(高周波点灯専用) | GX24q-2 など | 2027年1月1日 |
| FHP | コンパクト形(Hfツイン1) | Hf(高周波点灯専用) | GY10q-9 など | 2027年1月1日 |
| EFA・EFD・EFG | 電球形(A形・D形・G形) | 器具の点灯回路は不要 | E26・E17 | 2026年1月1日(30W超は2027年1月1日) |
点灯方式は、ランプを光らせる器具側の仕組みです。スタータ形は点灯管を使い、ラピッドスタート形は点灯管なしですぐ点き、Hfは電子回路(インバーター)で点灯させます。同じ直管でも方式が違えばランプは使い回せません。器具側の見分け方は蛍光灯の種類の見分け方で解説しています。
数字の読み方:「40形」と「/37」は別もの
頭文字の後の数字は「形」(大きさの区分)です。一方、スラッシュの後の数字は定格ランプ電力(W)です。三菱電機照明のカタログでは、形と定格ランプ電力の関係が次のようになっています。
| 形 | 定格ランプ電力 | 型番の例 |
|---|---|---|
| 10形 | 10W | FL10… |
| 15形 | 15W | FL15… |
| 20形 | 18Wまたは20W | FL20SS・EX-N/18(18W) |
| 30形 | 30W | FL30… |
| 40形 | 37Wまたは40W | FL40SS・EX-N/37(37W) |
丸型も同じ考え方で、FCL30EX-L/28は30形・28W、FCL32EX-N/30は32形・30W、FCL40EX-D/38は40形・38Wです。Hf形のFHF32EX-N-Hのように「/」がない型番もあります。FHF32形は、メーカーの仕様で定格点灯32W・高出力点灯45Wの2つの値が示されています。
ツイン蛍光灯は形とW数がほぼ同じです。パナソニックの品番ページでは、9形はFL10用、13形はFL15用、18形はFL20用、27形はFL30用の安定器で使えると説明されています。電球形のEFD15・EFD25の数字は「D15形」「D25形」という区分で、それぞれ電球60形相当・100形相当です。後ろの「/12」などが消費電力(W)です。
光色記号の読み方:EX-L・EX-N・EX-Dなど
三菱電機照明のカタログでは、光色記号と色温度が次のように示されています。K(ケルビン)は色温度の単位で、数字が小さいほど暖かい色、大きいほど青白い色です。
| 記号 | 光色 | 色温度 |
|---|---|---|
| EX-L | 電球色 | 3000K |
| EX-WW | 温白色 | 3500K |
| EX-W | 白色 | 4200K |
| EX-N | 昼白色 | 5000K |
| EX-D | 昼光色 | 6700K |
パナソニックは独自の呼び方を使っており、昼白色を「ナチュラル色」、昼光色を「クール色」と呼びます。電球形のEFD15ELは電球色で2700Kとされ、直管と同じ記号でも色温度が少し違うことがあります。
「EX」が付くものと付かないもの
「EX」は3波長形を示す記号として使われ、ホタルクスの生産終了リストでも、EX付きの直管は「3波長形」の見出しの下に並んでいます。3波長形は色の見え方(演色性)を高めたタイプです。
EXが付かない一般形(例:FL40S・W のような白色の一般品)には、ハロりん酸塩系の蛍光体を使ったものがあります。直管・環形のハロりん酸塩系は2027年1月1日から製造禁止で、三波長形より1年早くなります。蛍光体の種類は型番だけでは断定できないので、メーカーの資料で確認してください。
管径の記号:S と SS の違い
直管の型番にある「S」「SS」は、管の太さに関係します。三菱電機照明のカタログの寸法表では、20SS形・40SS形の管径が28mm、20S形・30S形・40S形の管径が32.5mmです(10形・15形は25.5mm)。
太さが違うと、防水型の器具では使えないことがあります。パナソニックは、防水型器具には指定された管径のランプを使うよう注意しています。また、FL40SS…/37は非常用照明器具や誘導灯には使えず、FL40S…を使うよう案内されています。
末尾の記号(M・-H・F3・X2など)
- M:FLR40S・EX-N/M/36のように入る記号です。パナソニックの該当品は「内面導電被膜方式」のラピッドスタート形で、スタータ形の器具には使えないとされています。
- -H:FHF32EX-N-Hなどに付きます。この記号の意味を定義した公式の記載は確認できませんでした。
- F3・X2・HG2 など:メーカーが自社の品番の後ろに付ける記号です。たとえばパナソニックのFDL27EXLの代替品番はFDL27EXLF3です。基本の型番が同じなら規格は同じですが、買うときは品番ページで仕様を確かめてください。
ツイン蛍光灯の口金は末尾番号まで見る
ツイン蛍光灯(コンパクト形)は、口金の記号が同じでも末尾の番号で形が違います。パナソニックの品番ページは「同じ口金記号のランプでも末尾番号が異なるものは互換性がありません。」としています。FDL27EX-L(GX10q-4)とFDL18EX-N(GX10q-3)は、同じFDLでも差し替えできません。詳しくはツイン蛍光灯をLEDにする方法を見てください。
実例で読んでみる
| 型番 | 読み方 | 製造・輸出入の禁止 |
|---|---|---|
| FLR40S・EX-N/M/36 | 直管ラピッドスタート形・40形・管径32.5mm・3波長形昼白色・36W | 2028年1月1日 |
| FHF32EX-N-H | 直管Hf(高周波点灯専用)・32形・3波長形昼白色 | 2028年1月1日 |
| FCL30EX-L/28 | 環形(丸型)スタータ形・30形・3波長形電球色・28W | 2028年1月1日 |
| FHC27ED | 細い環形(Hf専用)・27形・昼光色 | 2028年1月1日(蛍光体の種類は公式資料で確認できず) |
| FPL36EX-N | ツイン1(2本ブリッジ)・36形・3波長形昼白色 | 2027年1月1日 |
| EFD15EL/12 | 電球形D形・D15形(60形相当)・電球色・12W | 2026年1月1日(開始済み) |
このように、型番を前から順に区切って読めば、ほとんどの蛍光灯の種類と期限が分かります。同じ規格のランプを買い足すときは、頭文字・数字・管径・光色・W数を全部そろえてください。メーカーが違っても、基本の型番が同じなら同じ規格として扱われることが多いですが、品番ページで仕様を確かめると確実です。
口金の記号の読み方
口金は、ランプを器具に差し込む金具の部分です。G13は直管、G10qは丸型、GX10q・GY10q・GX24qはツイン、E26・E17は電球形に使われます。先頭の英字は口金の形、数字はピンの間隔や太さに関係する寸法の区分です。ツインでは末尾の「-4」などの番号まで合わないと差し込めないので注意してください。
型番で分かること・分からないこと
| 型番で分かる | 型番だけでは分からない |
|---|---|
| ランプの種類・形・大きさ・光色・W数 | 器具の製造年と劣化の程度 |
| おおよその製造禁止日 | 直管LEDに替えたときに工事が要るか(器具の配線しだい) |
| 同じランプの買い替え先(型番を末尾まで合わせる) | 蛍光体がハロりん酸塩系か(メーカー資料で確認) |
LEDへの置き換えでは、ランプの型番に加えて器具の点灯方式の確認が欠かせません。直管なら工事不要で替えられる条件、電球形なら電球形蛍光灯をLEDに交換する方法が参考になります。種類別の期限の背景は蛍光灯はいつまで使える?で説明しています。手元の型番を型番チェッカーに入れれば、口金・期限・置き換え先をまとめて確認できます。全型番のデータは型番データ一覧にあります。
よくある質問
蛍光灯の型番はどこに書いてありますか?
ランプ本体とパッケージに印字されています。直管は管の端の近く、ツインや電球形は根元の部分に多くあります。読めないときは器具のラベル(銘板)の適合ランプ欄を見てください。
FL40SSとFL40Sの違いは何ですか?
管の太さが違います。三菱電機照明のカタログでは40SS形が28mm、40S形が32.5mmです。防水型の器具や非常用照明・誘導灯では指定の管径しか使えない場合があります。
型番のEX-NやEX-Dは何を表しますか?
光色です。EX-Lは電球色(3000K)、EX-Nは昼白色(5000K)、EX-Dは昼光色(6700K)です。EXは3波長形を示す記号として使われています。
FLとFLRとFHFは互換性がありますか?
ありません。FLはスタータ形、FLRはラピッドスタート形、FHFはHf(高周波点灯専用)で、器具の点灯方式が違います。器具に表示された適合ランプを使ってください。
型番の「/37」は何の数字ですか?
定格ランプ電力(W)です。FL40SS・EX-N/37は40形で、定格ランプ電力は37Wです。頭の「40」は大きさの区分(形)で、W数とは別です。
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出典・確認日
確認日:2026-10-16。官公庁・メーカー・事業者の公開資料を確認して作成しています。確認できなかった事項は推測で書いていません。
- 日立 照明Q&A「ランプが照明器具に合うかどうかの確認方法」
- 三菱電機照明 直管蛍光ランプ カタログ
- 環境省「一般照明用の蛍光ランプの製造・輸出入の禁止について」
- パナソニック FDL27EX-LF3 品番ページ
- パナソニック EFD15EL12E 仕様
- ホタルクス 蛍光ランプ 生産終了予定品/生産終了品リスト(2026年9月1日現在)